Vol−W YAMAHA MT-07 & トリシティ 試乗して参りました。


我が家の経済的な事情から、バイクの買い替えが遠のてしまったとしても。
細々とだが、情報集めは続けて行きたいと思っております。

んな訳で、
気に成っていた、MT-07に試乗して参りました。

YAMAHA MT-07

YAMAHA MT-07の試乗レポート等については、
既にアチコチの雑誌やネットに、
あまたの記事が掲載されております。
詳しく知りたい方は、そういうものを読んでいただくとして、
ここでは単純に、自分がどう思ったか!。
どう感じたか!
そこに絞って、記述したいと思います。

おまけといっちゃ失礼だけど、3輪スクーターのトリシティにも乗れました。
それについても、記述していきます。

2014年9月 初稿


YAMAHA トリシティ試乗 3輪バイク 結構、可能性あるのかも。


先に、トリシティの話をやっつけてしまおう。

自分、たいへんな勘違いをしていたのです。
3輪バイクの最大のメリットって、自立する事だと思っていたのであります。

つまり、信号待ちの時など、
『ブレーキさえ握っておけば、足はステップに乗せたままで良い!』
そう思っていた訳です。

そんな風に勘違いしている人って多いらしく。
試乗前の説明の時、店長さん、まっ先に言ってました。
『このバイクは、自立しません。』

え〜っ! ええええ〜っ!
それじゃ、3輪バイクの存在意義って何!?

本当にビックリしました。

じゃが、ちょっと考えれば分かりそうなものでした。
リーンする構造なのだから、自立する訳ないのである。

俺が、バカだっただけでした。

さて、気を取り直して、試乗だ!
試乗と言っても、ごく短いもので、
その辺を一回りしてきただけである。

これが、噂の3輪バイク。
『ナニ コレー』な奴である。
トリシティ

ぶ〜んって感じで走り出す。
4スト125のスクーターって事で、極めてのどかな乗り物である。

フツーに2輪のスクーターに乗っているのと変わらない。
特別な事は、何も起きない。

曲がってみる。
これまたフツーである。普通に曲がって行く・・・のだが、
コーナリング中の、安定感というか安心感が違う。
明らかに2輪のバイクより、安定感が高いと感じた。

なるほど、フロント2輪のキモはここにあったのか!

荒れた路面や雨天など、条件が悪くなればなるほど、
この安定感安心感の差は、大きくなるだろう。
ブレーキングの時にも効いてくるハズだ。

トリシティ
フロントホイールの内側、片側に2本づつショックアブソーバがあるよ。

まとめてみる。
トリシティとは、
『バイクの乗車感覚はそのままに、走行安定性を高めた乗り物である。』
と結論付けて良し。(独断!)
こいつはけっして『色モノ』なんかでは無い。

乗れば楽しいのだが、どうしても安定感に欠けるところがある・・・・
バイクの本質って、そんなモンでしょ。
ズバリ、3輪バイクって、
『バイクの楽しさは損なわずに、安定性を高める事は出来ないか!』
というチャレンジだ。
つまりコレ、バイクの本質への技術面での挑戦だと評価する事とした。


ほんの短い試乗でしかなかったのだが、
そこから、フロント3輪バイクの将来性について考えみる。

なにしろ『バイクの乗車感覚はそのままに、走行安定性を高めた乗り物。』である。

例えば、1日中バイクに乗っていたとする。
安定感安心感の高い3輪バイクであれば、かなり疲労が違うと思う。

また、走行安定性の向上は、より大排気量のバイクこそ恩恵が有ると思う。

もしも、500ccオーバーなクラスの3輪スクーターが出来れば、
結構ご機嫌なツーリングマシンになるのではないかな?

さらに、
FJR1300みたいな高性能ツアラーの3輪化ってどうだろう。
1日に数100キロ〜1000キロ走る、それが何日も続くような、超ロングツーリング。
そういう使われ方を想定した、ハイエンドのツアラーの3輪化だよ。(フフフフ・・・)
高速道路、ワインディグ、荒れた路面、雨天などあらゆるシーンでの、
走行安定性が劇的向上して、その結果快適性能も大幅UP間違い無しだ。
これぞ、ツーリングマシンの革新。
ツアラーのニュータイプ論である。

ヨーロッパとかなら、そういう需要も有るかもしれない・・・・かな?・・・(^^ゞ
ってゆ〜か、ジャーマン製の高級車を凌駕するには、
それくらいヤんなきゃダメだよね。

軽い気持ちで乗ってみたダケなのだが、
いかん、妄想が止まらなくなった。

YAMAHA MT-07試乗 実際、自分結構驚いたんですよ。


次は、こいつです。
YAMAHA MT-07
細かい話は抜きにして、行ってみよう。

跨ってみる。
威圧感や緊張感ってものが、まるで感じられない。
250ccか400ccくらいのネイキッドバイクに跨っているようである。
このあたり、評判通りであろう。

ポジションは普通のネイキッドバイクそのものであるが、
さっきまでMonsterに乗っていたせいか、結構コンパクトに感じる。
(Monsterのハンドルは、遠いうえに幅広なもんで)

今回は、バイク屋さん先導付きの試乗である。
10分程と短く、走るのは公道なのだから、
そんなにいろいろな事が分かる訳じゃ無い。

で、率直な感想。
コレ、結構速いよ。

普通に、街乗りやツーリングで使う回転域に十分なトルクがあるから、
現実的に速いバイクになってるんだな。

なんだか上手く言えないのだが、
エンジンの力が、そのまま『す〜んと』バイクを前に進めてる感じがする。

もしかして、これが『クロスプレーンコンセプト』なの?
これが『マスターオブトルク』って事?
な〜んてね。
自分どうやら、YAMAHAの仕掛けた呪(しゅ)に、やられるみたいですね。(笑)
Monsterの空気圧とかチェーンの張りの調整したほうが良いのとチャウ?(爆)
自分のバイクが整備不良じゃ、試乗なんかしたって意味ないスからねェ。(苦笑)

試乗の中で、高回転まで使うシーンは無かったので、
回したらどうなるのかは分からないが、
排気量相応のパワーを持っている事は、想像に難くない。

常用域で十分速く感じるんだから、回したらどうなるか推して知るべしだな。

曲がってみても、
軽く倒し込めて、シューンと曲がっていく。
うん、気持ち良く曲がる。

正直、思った以上に良い出来に、驚いてしまった。
むしろ、自分の使用状況から考えると、
MT-09よりも楽しめるんじゃないか・・・なんて思った。

雑誌かなんかで、大型免許を取って最初に買うバイクに最適!
なんて記事を見かけた気がする。
それはそれで否定はしないけど、なんのオヤジが乗っても十分楽しめる。

かと言って、『じゃあ、コレ買うか?』と言われたら、
『即OK』って訳でも無いのである。

親父ゴコロは複雑なのである。



エンジン回り。
YAMAHA MT-07
むしろMT-09よりもバイクらしくてカッコ良い。

超お買い得プライスと、MT-09の弟分的な立ち位置により、
安物疑惑もあったのだが、全然そんな事無いス。
立派な出来だと思います。

メータ回り。 フル液晶です。
YAMAHA MT-07
好みが分かれる部分カモ。
って、ゆ〜か!
早く、眼鏡型端末に必要な情報をDisplayする時代になって欲しい。
メーターなんて不要になる。

キーの位置が、あんな所だぁ〜。

シート。
YAMAHA MT-07
最近流行りのサドル型。
10分くらいの試乗で、良し悪し分かりません。(ははは〜)



MT-07って、軽量って事で話題になるけど、
じゃあその軽量って、どんなもんなの?って、話。

重量的に近いバイクって何だろうって、探してみたら、
なんと、SR400が引っかかった。

MT-07の車重 179Kg
SR400の車重 174Kg

MT-07のエンジン出力 54kW(73PS)/9,000r/min
SR400のエンジン出力 19kW(26PS)/6,500r/min

以上、ヤマハ発動機のHPより。

ぶっちゃけ、MT-07というバイクは、
SR400よりわずか5Kg重いだけなのだ。
SR400って、それほど軽量化を重視したバイクでも無いと思うけど、
空冷単気筒だし、400ccクラスのネイキッドバイクでは軽いほうだ。
それを思えば、MT-07・・・いや、MT兄弟の軽さは、やはり異常である。

それが、こんなプライスで出てきた事を、素直に驚きたいと思う訳です。

で、バイク選びという観点から見たらどうなの?


今年の新車では、MT-09とMT-07の兄弟が台風の眼だったと思う。

こんなモノが出てきたって事を、
ながらく停滞していた、国産バイクメーカーの目覚めの一撃と思いたい。

MT-07を試乗してみて、かなり良いと思ったと書いた。
でも、買うという決断に至らない・・・・・・・・それは何故か!?

MT-09の存在である。
YAMAHA MT-09

MT-09も、なかなか面白いバイクなのだが、
凄く良く出来ていても、その4気筒的フィールのエンジンは、
ちょっと、自分の求めているものとは違うと思ったのだった。

だがしかし、モタード風味のMT-09は、
柔らかく良く動く前後サス、
直立に近いポジション、
オフ車的幅広ハンドルを持っている。

オフ車から、この世界に入ってきた自分。
そういうモノが、たまらなく好きなのである。
(ステップ位置だけが、若干好みに合わなかったりするけど・・・・・・)

捨てがたいのだ。

対して、MT-07のエンジンには、無条件で期待してしまっている。
これぞ、求めていたエンジンである。(キッパリ)

う〜むである。

個人的に勝手を言わせて貰えば、
逆なら良かった。

MT-09は、活発なエンジンを活かした、流行のストファイスタイルのネイキッドで、
MT-07こそ、モタード風味の、幅広ハンドルに柔らかサス。

MT-07のエンジンと軽量な車体なら、その方向性でも良いモノななっただろうに。
それなら、自分、即決していたかも知れないっス。

しかし、そうでは無かった。
人生、すべからくそういうモノである。

思い通りには行かないのである。

人々から蛇蠍のように嫌われていたが、俺はちょっとだけ尊敬していた、
某社の某社長のお言葉を思い出した。
『子犬のプルーさん、思い通りに行かないのが人生なんですよ。』

今再び、その言葉が、俺の胸に染みるのである。


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