2013北海道ツーリング 宿のページ1 とほ宿編


北海道ツーリングで宿と言えば、
『キャンプ場』、『ライダーハウス』、『とほ宿』が、三役と言えましょう。
今回は、季節やら荷物やら日程やらなんのかんので、キャンプとライハには、
お世話になれませんでしたが、4軒の『とほ宿』を利用させていただきました。

どこも、個性にあふれた楽しい宿でした。

DUCATi Monster

ライダーから見た『とほ宿』の良さは、店の人もお客も、
こっち側の人間ってトコでしょうか?
旅人の旅人による旅人のための宿・・・・ってトコがそもそものアイデンティティ。
って言い方で、大きくは間違っていないとハズ。

その楽しみを一言で言えば、オーナーさんやヘルパーさん、
それに宿泊客同士の、会話や情報交換って事になるでしょう。

『とほ宿』と言えば、男女別相部屋制が基本でありますが、
今回、4軒泊まったうちの3軒は、『宿泊客俺ひとり』の状態で、
実質個室でありました。
残る1軒も、お客は多く無く、ひとり部屋で寝かせていただきました。

よほどシーズン外れだったのでしょうか(笑)

そんな状況ですので、『とほ宿』の神髄には触れていないカモ知れませんが、
まぁちょっと、せっかくですので、紹介していきましょう。


2013年7月 初稿


落ち着いた、静かな宿 モシリバさん。


まずは『モシリバ』さんです。
R335沿い、標津と羅臼のちょうど中ほど、そういう立地です。
住所は中標津だったかな?
でも、知床の入り口に位置しますので、知床廻りのベースにグッド。
国道1本挟んで海に面しています。
晴れていれば、国後島が見えるんじゃないかなぁ?

そんな立地と、ログハウスの建物を見れば、
オーナーさんの指向もうかがえると言うもののす。

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室内もウッディ。
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木の感じが良いです。

感じの良い老夫婦さんがでやっておられる、落ち着いた宿です。

その落ち着いた感じとは裏腹に、メシは豪快に『鮭のチャンチャン焼き』です。
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直球勝負の男料理って感じです。
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ちなみにコレで一人前です。
すごい、お腹いっぱいになりました。

主役のちゃんちゃん焼に、目を奪われ勝ちですが、
ホタテの刺身が妙に旨かったし、煮つけやフライの魚料理も美味しかったです。

ホントに静かで、良く休めました。
ハイシーズンでは、どんな感じなのか、ちょっと気に成りますね♪

気さくなプロカメラマンさんの宿 木理さん。


お次は、『木理』さん。
プロカメラマンのオーナーさんの経営する宿。
標茶から、R391を南にちょっと行った所です。
ちょっとと言っても、北海道的なちょっとですが、
踏切まで行ってしまっては、行き過ぎですよ。(苦笑)

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気さくなオーナーさんで、いろいろと話をしてくれました。
って言うか、ほっとけばず〜っと喋ってそうでした。(笑)

自分以外に、2名のお客さんが泊まっていましたが、
お二人とも、プロカメラマンで、
オーナーさんの後輩さんって感じでした。

丹頂鶴を撮るうえでの、苦労話やら武勇伝やら、
夕食時の、プロカメラマンさん達との会話が楽しかったスねェ。

『カメラマンの仕事って、大変ですね』と言ったら、
3人口を揃えて、
『これは仕事じゃない遊びだよ。だからやってられんだよ。』だって。
やはり、プロカメラマンというのは、興味深い人種のようです。(笑)。

今回泊まったとほ宿の中で、一番設備的には充実していたし、
また、唯一女性(奥様)が料理を作ってくれる宿でした。(笑)
3人もの、プロカメラマンと一緒に食卓を囲んでいたので、
『食事の写真を撮らせて下さい。』と言えなくなってしまって、
メシの写真無いんですが、テキストで紹介します。
 ・刺身(イカソーメンと本マグロの大トロ、特にマグロは絶品でした。)
 ・イカと大根の煮つけ。
 ・ナスとキュウリの煮びたし。
 ・牛肉のケチャップ煮
 ・天ぷら(ウドとサツマイモ)
 ・花咲ガニの足のぶつ切りがザクザク入った味噌汁と漬物。
 (写真に撮るより、メモったほうが、後で思い出せますネ。)
女性の作ってくれる料理って、繊細で優しい感じがして良いなぁ・・・・・
今回の旅の中で、一番メシ旨かったです。

駐車スペースには、バイク小屋があります。
屋根のある所にバイクを置かせてもらえます。
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バイク小屋の中、オーナーさんのコレクションでいっぱい。
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古いオフ車やビンテージ物のモトクロッサー達。
自分にとっても、懐かしいバイクも有りました。

ボーダーコリー君もいるんですよ。
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オーナーさんに似て、気さくです。
まだ若い、ボーダーコリー君。
油断していると、いつまでも遊びに付き合わされそうでした。(笑)


絶景 かじかの宿さん。


とほ宿『かじかの宿』さんは、根室半島の付け根。
根室から行けば、K142を左手に海を見ながら行けば良い。
落石漁港の真上にあります。

ここの印象は、何と言っても、この絶景。
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ちなみに、この写真は宿の駐車場で撮ったものです。

眼下に見えるは落石漁港、
海も空も陸も夕映えに染まっています。
右も左も断崖絶壁の、まさに絶景です。

しばしこの景観に見とれてしまいました。

霧ばかりのこの時期に、コレが見られたのは、全くの幸運だったようです。

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メシも結構美味しくて、エビと花咲ガニを炙ったヤツが旨かったナ。
冷酒が染みました。

 ※花咲漁港がすぐ近くですから、カニはやっぱり花咲ガニでした。

近くの、落石岬も良いところらしく、6月はサカエツツジが花盛りのようです。
あいにく、自分が行った時には、霧で何も見えんかったです。(涙)

北海道は広い。
知名度はそんなに高くないけど、良いところは沢山有ります。
そんなトコロを、巡り歩く旅も良いですね。


とほ宿らしいとほ宿。 まちぼうけさん。


日高ですが、30キロも東進すれば、白糠の道の駅。
そんな場所ですので、行政は帯広圏だが、気候は釧路圏って事のようです。

海辺のちいさな厚内の町の、そのまた片隅に、ひっそりと存在するのが、
とほ宿『待ちぼうけ』さんです。
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オーナーさんが、とても楽しい方です。
もっとも、自分の場合、そのテンションに慣れるのに、
小一時間ほどを要してしまいましたが・・・・(苦笑)

ここの名物は、楽しいオーナーさんだけでは有りません。
夕食の『ファイヤー定食・いくら丼付』もまた、有名のようです。
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写真では地味ですが、右上のアルミホイル包みが、炎に巻かれています。
コレが、ファイヤー定食たる所以です。
中身は白身魚です。

いくら丼も良かったですよ。

とほ宿と言えば、夜の飲み会が楽しみのひとつであります。
『宿泊客俺ひとり』の状態では、そんなの全然なかったのですが、
『待ちぼうけ』さんだけは、客ひとりでも、夜の飲み会を開いてくれました。

ふたりきりの飲み会ですが、オーナーさん力づくで盛り上げてくれて、
楽しい時間を過ごせました。

やっぱし、こういうのこそ『とほ宿』だなぁ・・・って感動。
自分の印象の中の、昔からの『とほ宿』が、ここに残っていた。

そればかりが、理由では無いのですが、
ここが一番、『とほ宿』らしかったです。


とほ宿よ永久(とわ)に・・・・・・・・


今回、どこもそれなりに立派な料理が出てきました。
それは良かったのですが・・・・・・

ひとつの疑問が、頭をもたげる。
とほ宿って、昔からこんな立派な料理出てきたっけ?
昔はもっと、大雑把なものしか、出てこなかったんじゃないかな?

これって、料理も良くしないとダメっ事で、頑張った結果じゃないのかな?

それでも、かつてよりお客は減っているようです。
とほ宿を使って、旅をする人ような人達って、
減りこそすれ、増えている様子はありません。

料理のコストアップに加えて、
電気やガスや灯油などの、エネルギーコストも、昔よりずっと厳しくなってる。
その他もろもろ、コストアップのネタは、いくらでもありそう。

思った以上に、とほ宿も大変なのでは無いのかな?
そんな雰囲気が、垣間見えた今回の旅でありました。

とほ宿って、ひとつの文化だよねェ。
先人の、旅人さん、ライダーさん、チャリダーさん達が育てた、独自の文化だ。
どうか、衰退などしないで、続いていって欲しい。

それには、手始めにオイラ達も、
もっともっと、旅をしなければならないですなぁ。


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