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2013北海道ツーリング 宿のページ2 一般宿編
なんだかんだ言っても、旅の印象の良し悪しに、
宿って、結構影響大きいです。
夕暮れが近づき、今日の宿へと向かう。
今日の宿は、どんな所だろう？
2013年7月 初稿
礼文島の民宿はスパルタン？
礼文島の宿泊施設で圧倒的知名度を誇るのが、あの伝説のYH『桃岩荘』である。
これに異論を挟む人はいないだろう。
『海抜0m登山』に『地獄の8時間コース』など、造りだした伝説も数知れない。
礼文島に行ってみてわかったのだが、
歩くというのは、礼文島を楽しむ為に必要な事で、
何も無茶を求めているのでは無いのである。
（ギンギンギラギラ夕日が沈むとかは、また別の話である。）
とほ宿の『星観荘』も、歩くという事にかけては、
桃岩荘に引けを取らないらしい。
北端のストコン岬近くの、高い木など育たない風の強い草原に、
ただ一軒立つ姿は、孤高の存在である事を象徴しているようだ。
その２強に次ぐのが、今回泊まった、民宿『はまなす』であるようだ。
と言っても、普通の民宿であり、歩くツアーとかをやっている訳では無い。
オーナーさんが、親切に優しく、礼文島の楽しみを教えてくれるのと、
雨の中を歩いて、ドロドロになって帰っても、文句を言わないって事くらいである。
『ここが良い』、『あそこが良い』、『アレを見なけりゃ損ですよ。』
なんて丁寧に説明されると、行ってみたくなってしまう訳で、
行ってみると、ハズレが無いのである。
チェックin時、迎えてくれた女性の方、てっきりココの奥様かと思ったら、
ヘルパーさんだった。
ヘルパーさんの存在が示すように、ノリは『とほ宿』とあまり変わらない。
お客さん達も、団体旅行なんか興味なくて、豪華な旅より自由な旅って感じで、
ほっといても勝手にひとりで遊びに行ってくるような人達だった。
個室です。(笑)
お風呂です。
独断ではありますが、
個室である事と、お客の平均年齢がかなり高いと言う事を除けば、
ほぼ『とほ宿』と考えて良い。
雲丹やカニを突つき一杯やりつつ、人生の先輩方から、
『40年前に、桃岩荘に泊まって、8時間コース歩いたんだよねェ〜』
な〜んて話を聞くのも、旅の楽しみのひとつになります。
腰を据えて、礼文島をじっくり楽しむのなら、良い宿だと思います。
温泉宿で、体も心も癒される。
この旅で1泊だけは、贅沢させて貰って、温泉旅館に泊まった。
それが、能取湖畔の『かがり屋』さんである。
普通の温泉宿と書いたが、実はこの宿『わんこOK宿』であります。
過去1度、犬を連れて泊まった事がある。
当然の事ながら、『わんこOK宿』と言ってもピンキリであります。
ココは、『わんこ専用宿』、あるいは『わんこ主体宿』では無いものの、
わんこに、割とキチンと取り組んでいるなぁと感心したものであった。
その時の良い印象と、リーズナブルな価格で、今回の宿泊を決めた。
稚内からオホーツク沿岸のルートを、1日中霧と雨に打たれて走った後のチェックin。
冷え切った体に、温泉の有り難かった事。
手足の伸ばせる広い湯船、好きなだけお湯が出る洗い場の蛇口。
そんな事でも、貧乏旅をしているとしみじみ有り難い。
ずいぶん酷く濡れてしまった服を乾かせたのは、
部屋にエアコン＋石油ヒーターがあればこそ。
部屋も綺麗で、ベッドも立派なのでぐっすり眠れた。
そんなのどれも、温泉宿なら普通の設備なんだけど、
そういった設備からくる満足感は、とほ宿では期待するのは難しい。
お造りと天ぷらは、席についてから造ってくれるし、
荷物を送りたいと言えば、親切にこまごまと対応してくれる。
チェックイン時にビショ濡れだった、靴とグラブ。
『乾かせる場所はありませんか？』と聞くと、
『ボイラー室なら暖かいから････』と預かってくれた。
朝、靴を受け取ると、見事に乾いていた。
しかもホカホカ暖かい。
これって、生乾きだったのをドライヤーで、仕上げてくれたと思える。
これには、いたく感じ入ってしまった。
こういうのって、泊まってみなければわからない。
サービス業だからね････と言ってしまってはミもフタも無いが、
サービス業が、顧客に提供出来るものって、いろいろと有るものである。
能取湖という、観光地としての知名度がやや低い立地。
温泉宿といっても小さ目の規模である事。
その分、なんとか宿を盛り立てようと、頑張っているのが伝わってくる。
跡継ぎとおぼしき若者が、きびきびと仕事しているのを見て、なんか嬉しくなる。
正直、また行ってみたいと思う。
サンゴ草の咲く、秋が良いなぁ。
という訳で、
一泊だけの贅沢作戦は、予想以上の成果を見た訳である。
贅沢といっても、きりりと冷えた男山の４合ビンを付けて、
10,000円ぽっきりである。
俺って、実につつましい男だなぁ。
○○とビジホは使いよう。
皆さん、お馴染みのビジホ。
泊まると言う事についての機能を基本的に備えていて、価格はリーズナブル。
立地は基本駅前等便利であるので、グルメやお酒など付加価値も付けやすい。
これは仕事で使うだけではもったいないと、
ツーリングに活用している御仁も多いようです。
自分も、今回活用させていただいております。
道内一泊目の、旭川の藤田観光ワシントンホテル。
10年以上昔の話です。
やはりソロツーリング時に、利用させていただきました。
雨も当たらず、夜間はシャッターの降りる所に、バイクを置かせてくれた事が、
良い印象として残っていて、今回も利用と相成りました。
防犯上の心配の多い都市部で、この対応は嬉しかった。
今回も、10年以上の時を経て、全く同じ対応だったのには、ニンマリでした。
道内最後の宿泊となった、東京ドームホテル札幌は、
ビジホと言ったら怒られる、カテゴリはシティホテルって事になりましょう。
日曜日には、普通に結婚式とかやってる感じです。
札幌市内のホテルって、自前の駐車場を持ってる所が少なくて、
あっても収容台数が少なくて、近所の露天の駐車場に回されてしまう事が多いんですよ。
４輪であれば別に問題ないが、バイクだとちょっと心配。
そこで、地下駐車場を持っているホテルを探したらココになった。
行ってみて予想、以上に立派なホテルだったので、驚いた次第であります。
で、今回はハズレが無かったネ♪
ま、そんな感じでして、今回の宿はハズレ無しでありました。
カテゴリはカテゴリとして有って、
目的に合わせて、選べば良い。
まず、そこは押さえるべきでしょう。
結果は、泊まってみなければ分かりませんけどネ。
やはり、自分の目的をしっかり把握して、宿を選ぶのは重要ですね。
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